Yahooのeコマース革命が本気な件



NET & SMARTPHONE COMMERCEに参加してきました。
eコマース革命 @ Yahoo執行役員 小澤隆生さんのお話が印象に残ったので投稿。

内容としては、Yahooはeコマースにマジで、本気で取り組みますっていう熱い内容でした。
勢いだけでなくしっかりと背景も説明して頂いていて納得感のある講演で、
Yahooで出店したくなりました。


以下、講演内容のメモ。


* Yahooはショッピングに本気じゃなかった
検索に関する知見は溜まっていたが,ショッピングについては力を入れてこなかった.
日本のeコマース市場は小売り市場全体の6%にすぎない(2011年度eコマース市場規模 8.8兆円)ため、今後ユーザーが増えて成長する余地がある。
プラットフォーマーとしてやるべきことは市場の拡大スピードを向上させること.
市場のシェアを競合から奪うことではなく,eコマース市場を拡大させたい.
その結果、eコマース革命と称して数々の施策を打つこととなった。

以前、インターネットユーザーを増やすため、モデムを配ったことがある。
無理やりにでもインターネットユーザーを増やし、
インターネット上でビジネスを展開する会社が儲けられる環境を作りたかった。
儲かればプレイヤーが増えて市場が広がる。
それが競争を産み、広告を打ってもらえていた.
プラットフォーマーとして、市場拡大の施策を以前も打ち、成功してきた。

* 攻めの経営
これまでは検索連動広告だけで十分儲かってきたが、今はビジネス環境が変わってきた。

- 精度の良い検索連動広告
PCクエリシェア国内最強の地位を活かして、検索とショッピングを連動させる。
具体的には、ユーザーが検索したワードに連動した広告枠が検索結果画面に出てくる仕組み。
日本人はランキングが好きな人種で、間違った商品を買いたくないなーという心理から、どんなものが売れているかといったランキングを気にしている.
国内最強の検索クエリシェアのビッグデータを利用した検索連動広告は、
出店者にとって非常に有益なものになると自負している。

- ランディングページ
今でもYahooのトップページをスタートページに利用してもらっているユーザーは多い。
年末は、トップページからヤフーショッピングに広告を載せて、流入量を上げるような仕組みを作った。
これはYahooだけが提供できる強み.

- Yahoo知恵袋
YahooはYahoo知恵袋を運営している。
このQ&Aサイトと連携して広告も入れている。
質問内容は将来的にすごく検索される内容であり、
PV数が高くなることが予測されるため,そこに商品リンクを貼ることでECへの導線ができる.


* 機能面の強化

- 開発体制を5倍へ
 新規のお客様を獲得する場としてYahooショッピングを利用する
 顧客へのメール送信 自由
 自社サイト送客   自由


- 販促の武器もリリース
クーポン: 70万枚突破
懸賞  : 100万突破 メールアドレス確保で広告を打つ


- 売り場の改善
PC版トップページ
タブレット専用ページも作成


- 物流強化
ASKULで預かって自動発送する仕組みづくり


- eコマース革命
商品とのマッチング強化
 1. キュレーション
 2. レコメンデーションの改善
 3. 検索の改善


* 具体的な施策

[ヤフーオークション]
 売り手の摩擦係数ゼロ: yahooで売る際の壁を取っ払う
 出品料,ロイヤルティは5.25%
 出店料出品料をゼロに

[ヤフーショッピング]
-- 料金
 出店料ゼロ
 ロイヤルティゼロ
 カード決済手数料(3.24%)

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