問題解決プロフェッショナル 「思考と技術」

問題解決プロフェッショナル 「思考と技術」 を2章まで読んだ. 2章の技術編では有用な知見が多かったのでここにまとめておく. 【はじめに】 問題の原因や解決策を考える際に,思いついた順に箇条書きにする人はいないだろうか? はい,私です. 苦労して列挙したリストが増えれば増えるほど混乱して最終的に考えたことが無駄になったり... 次元の異なる要素が同じカテゴリーの中に列挙されていたり... (例 : アメリカ,中国,オーストラリア, 京都. ..) 箇条書きの問題点は3つ. 1つは 漏れ . 「これ以外にも要素は無いですか?」 という問いに胸を張ってNOと言い切れるだろうか. 2つ目は ダブり . 一見異なるもののようでも,実は本質的に同じことを言っていたりする. 本来同じものは極力排除したい. 最後は 次元の違い . 分析結果をプレゼンテーションする際に,次元の異なるものを一緒くたにすると聴衆に伝わらない. 他人から見ても分かりづらいし,時間が経てばそのうち思い出せなくなる. こういった問題を無くすために,システマティックに思考の整理を行うツールとしてMECEとロジックツリーがある. 【MECE】 MECE (Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)とは,もれなくダブりのない状態のこと. 簡単な例としてはジャンケンにおける手. 「グー・チョキ・パー」,これでMECE. フレームワークと呼ばれる決まった切り口を使って,MECEな状態に問題を切り分けることで思考の整理を行う. ・代表的なフレームワーク 3C +1C : 顧客(Customer),競合(Competitor),自社(Company) + 流通チャネル(Channel) ビジネスシステム : 製品が開発されてから市場に出るまでの流れを時間軸で整理したもの 4P : 製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、プロモーション(Promotion) 事業ポートフォリオ : 相対マーケットシェア × 市場成長率 【ロジックツリー】 問題の原因を深堀りして,解決策を具体化し,因果関係を可視化する技術のこと. 思いついた順の...