Design Week Kyoto に行ってきたメモ。

Design Week Kyoto(DWK)では、国内外の様々な人と人とがモノづくり・コトづくりの現場のオープンを通じて繋がり合い、新たなイノベーションのきっかけとなる場づくりを目指しています。

事例としてドイツ・フランスのデザイナーとコラボレーションすることを通じて、京都に根付いてきた技術・素材が新たな可能性を切り拓いた事例を中心にトークセッションを行ないます。

日時:2015年12月13日(日)14:00-17:00
会場:京都リサーチパーク町家スタジオ

13:30 開場、受付開始
(第一部)
14:00-14:10 オープニングトーク 北林 功(COS KYOTO)
14:10-14:45 基調対談:西堀 耕太郎氏(TCI研究所)
方 健太郎 氏(EXA Partners)
       -欧州における日本のモノづくりの可能性-
14:45-14:55 (休憩)
14:55-15:30 京都のモノづくりと外国のデザイナーによるコラボレーション事例のご紹介
15:30-16:30 パネルディスカッション
  -外国とのコラボレーションが拓く文化産業の可能性-
16:30-16:45 Design Week Kyotoについての説明
      -コラボレーションの可能性を広げる場について-
(第二部)
17:00-19:00 交流会 (事前申込要、1500円)

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「Design Week Kyotoゐゑ」
http://www.designweek-kyoto.com/ja




(パネラー)
西堀 耕太郎 氏 / 伝統工芸「京和傘」日吉屋 五代目当主
「伝統は革新の連続である」を企業理念に掲げ、伝統的和傘の継承のみならず、和傘の技術、構造を活かした新商品を積極的に開拓中。グローバル・老舗ベンチャー企業を目指す。
国内外のデザイナー、アーティスト、建築家達とのコラボレーション商品の開発にも取り組んでおり、2008年より海外展示会に積極的に参加、Maison &Objet(Paris)、Ambiente、Tendence、Light+Building(Frunkfurt)、ICFF(N.Y.)等に出展。和風照明「古都里-KOTORI-」シリーズを中心に海外輸出を始める。現在15カ国に展開中。
2012年、日吉屋で培った経験とネットワークを活かして、日本の伝統工芸や中小企業の海外向け商品開発や販路開拓を支援するT.C.I. Laboratoryを設立し、代表に就任。2012年よりミラノ・サローネ(Fuori Salone)にてContemporary Japanese Design Exhibition展示会主催。
http://www.tci-lab.com/

方 健太郎 氏 / EXA Partners 代表パートナー
東京大学法学部卒業後、国土交通省で国際航空、環境政策、観光行政などに従事。英ケンブリッジ大学で国際法及び経営学修士を取得。その後、ボストン・コンサルティング・グループに転じ、東京オフィスとパリオフィスで日本企業の欧米展開を数多く支援。2010年にフランス人と米国人とともにEXA Partners を立ち上げ、パリとニューポートビーチを拠点に多くの日本企業の欧米進出を支援中。
http://www.exapartners.com/ja/

Wolf Udo Wagner 氏
ドイツデザイナーズクラブ理事。ルフトハンザやVMF、fischer-moebel 等、ドイツを中心に世界的企業のプロダクト、インテリアデザインを担当する。日本企業MUJI のデザインも手がける。DDC のGlobal local project をコーディネートし、旭川の家具団体と独デザイナーのコラボレーション事業も展開。
http://www.wolf-udo-wagner.com/news_e.html

クロイ電機
1952年創業。クロイ電機は創意工夫と不断の努力により、開発重視のベンチャー企業として、これまでにも日本の照明市場を席巻した数多くの新商品を世に出してきました。京都の地にあって、伝統工芸をとりいれたデザイン性の高い透かし杢等の照明器具や、先端的な電子回路技術を搭載した調光器、電子安定器などを開発。
Wagner氏と共同開発した「マトリックス」はMoMAのラインナップにも加わっている。
http://www.kuroi.co.jp/

Elisabeth Vidal 氏
GuzziniやLEGO、ALESSIなどイタリアなどを中心に食器や電気機器などのデザインを手がけている
http://www.elisabethvidal.com/

熊谷 隆慶氏 / 熊谷聡商店 代表取締役
1935年創業。長い歴史に培われた京焼・清水焼の技術や感性を活かし、現代の人々のくらしに寄り添った新しい商品を企画開発。
熊谷氏は、セラミックプロデューサーとして、2014年に「K+」のブランドを立ち上げた。KはKyoto、Kumagai、Kyoto ware、Kiyomizu ware、+はデザイナー・アーティストとのコラボレーションを意味している。
現在、Vidal氏と新たな食器のシリーズを開発している。
http://kplus.kyoto-kumagai.co.jp/


メモ:

* 西堀さん
伝統工芸の京和傘メーカーの日吉屋。
竹と和紙を使った和傘を昔から製造販売しているが業界がシュリンク。
モダンな空間に溶け込むデザインで革新。
あのリッツ・カールトン京都にも製品を卸しているとのこと。
以前特別な日にリッツに行ったことがあって、
外資ホテルなのに京都を感じさせるインテリアだなぁと感動した。
まさか日吉屋さんだったとは。
「伝統は革新の連続」という考え。

* 方さん
社名の Exa = expand の意。ビジネスを拡大させるといった思いを込めて。
いいもの作れば売れるわけではなく、
現地のリテールで丁寧に顧客に説明する必要がある。
フランスの金持ちは根掘り葉掘りしっかり聞いてくる。
売り場一つとっても、空間全体をデザインした売り場でフランスの生活シーンに合わせて売り込む必要があったり。
現地で展示会をして現地の人と話して初めて分かることもある。
現地の人からすると歴史とかよりは実際にどこがどういいのかを説明する場が必要。
いかに向こうの意見を取り込んで現地の人に合わせてデザインしていくか。

* 熊谷聡商店
デザインはストーリー性がしっかりしているとプロモートも成功す
プロダクトの使われ方を分析してみると、食卓のルールが違うことがわかった

Elisabeth Vidal 氏
クライアントが何に強みをもっているか(クロイ電機さんでいうと照明)を念頭に置いてプロダクトデザインを行っているのが印象に残った。
美術史とかよく知らんが、機能美を追求するというのはドイツのデザインなのか? => 要調査

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